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Lesson06-1 珍入者とスパルタでカオス

4月12日 日曜日。
前日の土曜日と、当日の夕方までに、タップリと練習をして臨んだレッスン第六回。


いつも通り車でレッスンに向かったわけであるが、道が空いていたせいか、開始の10分以上前にレッスンルームに到着した。どうやら私の前にレッスンは無かったらしく、生徒さんが誰もいない。

こういう時はラッキーだ。
レッスン時間よりも前に音出しが出来るため、チューニングの時間分だけレッスンがお得になる。


しかし、そんな時に限ってチューニングが決まらない。
許容範囲内には入るが、バッチリ決まらない。

A線からC線まで一度チューニングをしたが、どうしても気に入らなかった為、全弦やり直した。


先生 「それでC線あってますか?」


チューニングにツッコミが入るのは久しぶりだ。

C線を鳴らしてチューナーで確認する。


私 「正しい音より0.1Hz低い程度ですね。」


先生 「うむ」


私 「一回やり直す前はかなり低めに出てたので、全部やりなおしたんですわ。」


先生 「ヴィオラはGとCの間の純正が気持ち良いですからね。」


私 「えぇ。ついそっちに寄ってしまいます。」


先生 「そうすると、他の楽器と合わないっていうね。」


私が一度目にチューニングをした状態の時は、純正律に近い形でのチューニングになっていた為に調弦をしなおしたのであった。純正律調弦はそれはそれで間違いではないし、耳にもそちらのほうが気持ちが良い。
しかし、他の楽器と合わなくなるので平均律チューニングを行うのだ。


    


先生 「ほんじゃ、まぁ、これから。」


レッスンはホ長調のスケールで始まった。
同じスケールをファーストポジションとハーフポジションの2種類の運指で弾く。


まずはファーストポジションで弾き始める。


― 良いんじゃないの?


指も回っているし弓もブレがなく弾けている。
音程的にもまずまずと言った所だろう。


先生 「なんでそんなチッサイ音で弾いてるんですか?」


私 「ぇ?」


先生 「もっと行けるでしょう?」


楽器を取り上げられて、先生がお手本を見せてくれる。


― 音デケェ・・・


先生 「弓の毛がこれくらい沈むとこまで行けます。」


弓の毛が、もうほとんどスティックにあたりかけている。


先生 「もうチョット行けます。ということはもうチョット張ったほうが良いです。」


そう言って先生が私の弓をかなり強めに張る。


― んー・・・強く張るの好みじゃないんだよなぁ・・・


坂本門下では弓はかなり強めに張るように指導される。

他の教室や先生の指導を受けたことは無いので直接比べたわけではない。しかし、楽器の調整や試奏に行った際に、楽器店の人から「弓はそんなに強く貼らなくても良いですよ」と度々言われている。おそらくは平均的なところからみると、強めに張る流派なのだろう。

しかし、私は先生の指導よりも若干弱めに張るようになっている。

確かに弓を張ると音量は出るのだが、私は元々ヴァイオリンの仲間内では音が大きい人で通っているので、音量面については今のところ自分の中ではあまり問題視していない。

多少音量が減ったとしても、そこらの人よりは音が大きいので、弓のコントロール性を重視して少し緩めに張る。緩めにすると、弓が多少暴れにくくなるのと、スピッカートの跳ね方を制御しやすいのである。


この辺りは結局は自分でバランスを見つけていかなければならない所なので、音量とコントロール性能は自分の右腕の実力と見合いながら最適なところを見つけていく必要があるだろう。


そんなことを考えていると突然レッスン室の扉が開いた。


    


ガチャ!


― ん? 誰か来た?


嫁登場。


― お前かよ。


先生 「誰が時間まちがえて来たのかと思ったら嫁か(笑)」


― そういえば用事の後で合流するとか言ってたな・・・


嫁 「先生~ これおみやげです~」


レッスン中に乱入してきた挙句に自由である。


先生 「まぁ!嬉しい!」


王族に貢物を届けるような仕草で、大丸で買ってきたというスイーツ的なものを先生に手渡す嫁。
そして、それに合わせた仕草で受け取る先生。


― 何の設定やねん


嫁 「ぁ、コーヒーもらって良いですか?」


先生 「許可!というか貢物もらってゴキゲンなので水を入れてあげる。」


― 君たち・・・思いっきりレッスン中断しちゃってるんだけど?


コーヒーメーカーに水を入れ始める先生。

カオスなレッスン模様である。


― さて・・・そろそろ弾こうかな・・・


そこですかさず先生と私の間を横切ってトイレにいく嫁。


私 「アイツ今・・・『轢かれるタイミングで道路渡る猫』が『今にゃ!』する感じで横切っていきましたね」


先生 「さすが嫁」


気を取り直して、もう一度、ファーストポジションで、弓をしっかりと「入れて」、全弓を使ってスケールを弾く。


先生 「うん。じゃあ、ハーフ」


ホ長調スケールをハーフポジションを弾く。


― ぼちぼちかな・・・


先生 「移弦が遅い。ガッガッってまたなってますよ」


音程的に大きな問題はなく弾けている。
しかし、ハーフになると左手に意識をかなり向けないといけなくなるため、右手が疎かになる。
なんとわかりやすい失敗事例か。


先生 「右手が動き始めるのがイチイチ遅いんですよ。特にアップの時」


何度か弾き、感覚を思い出す。
音の変わり目のかなり前に、右手はもう動きを開始するのだ。

音の変わり目で一気に弓の角度を変えると、その衝撃が雑音となって現れる。それを滑らかにする為に、早くから動き始めてなるべく連続的な動きになるようにする。


先生 「ま、これはこんなもんで良いでしょう。」


― おぉ?以外に短く終わったな。


もう少しミッチリやらされると思っていたが、以外なことにレッスンにして2回分で終了した。


この時点でまだレッスンが始まって10分前後、時間がたっぷりあるが、残りの曲はバッハのみである。


― バッハで50分やるんかいな?


    


先生 「ふーむ。何をしましょうかね・・・」


選択された課題はカイザー12だった。


― なんじゃこれ、真っ黒やないか。


2ページに渡る46小節の楽曲。
1小節に16分音符が16個。最後の3小節を除いて、びっしり16小節。


まずは先生がお手本を見せてくれる。


先生 「移弦がいっぱいありますけど、滑らかに行けるように」


弾きながら、この曲でのポイントが提示される。


― しかし・・・『気合の4』多いな・・・


私は、4の指で半音高いところを押さえる運指を「気合の4」と密かに呼んでいる。
ヴァイオリンで云うところの、E線ファースポジションでの ド はこれに相当する。

「気合の4」はヴァイオリンでもそこそこの気合が必要であるが、ヴァイオリンよりも指と指の間隔が広いヴィオラでは、さらに辛さが増す。


― なんか・・・先生ミス多いな今日(笑)


時々トチる先生。


先生 「書いてる指がちょっとね」


どうやら書いてある運指が先生の好みではなく、それに惑わされているらしい。

運指を書きなおしていく先生。


ふと、あることに気がついた。


私 「元々書いてるのはセカンドに時々行ってる感じですかね?」


先生 「そうです」


やはり。


先生 「カイザーは本来12まではファーストのみなんですよ。」


私 「ほぅほぅ」


先生 「でも流石にヴィオラで全部ファーストは過酷すぎるのでね」


私 「ん?・・・過酷すぎ・・・る?」


先生は、まさに今、セカンドの運指を全てファーストに書きなおしていっている。


先生 「何か?


― 何かじゃねーよ。過酷すぎるって自分で言うてるやん!


先生 「だいたいね、こういうとことか、ヴィオラで届くか!っていう話ですよ」


私 「ん? とどかな・・・」


先生 「何か?


私 「ぁ・・・いえ・・・」


― 届くわけないって自分で言うてるやん!


先生 「まぁ・・・音程は取りづらいでしょう。」


先生 「でも、伸ばす訓練も兼ねてるということで・・・」


― なんというスパルタ・・・


    


先生 「じゃあ、最初からちょっと弾いてみましょうか」


弾いてみると、以外なことに初見でも意外と最初の2段位は弾けた。
今日はどうやら調子は良いらしい。


先生 「指、離さない指示書いてありますよね?」


私 「ぁ・・・はい」


弾き直す。

しかし冒頭から3音目にして、離してはならない指を離してしまう。


私 「もう離しとるやんけ!


思わず自分でツッコンでしまう。

しかし、弾き終わった音の指を、かなり長く離さないでおく・・・というのは結構難しい。
1の指だと比較的できるのだが、2の指とかだと脳が混乱するのだ。


先生 「ほんで最終的には1小節1スラーで弾けるところを目指してくださいね」


16音スラーである。


先生 「しかもフォルテで。かなりキツイけど頑張る。」


― まじかよ・・・


私 「これ・・・バッハより音符多いですよね?」


先生 「そうね。」



なんとも長期間イジメてくれそうな課題である。


続く。
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[ 2015/04/17 ] 弦楽器 レッスン | TB(-) | CM(1)

Lesson05-2 合格した・・・けど

続けてカイザー8番。


― 落ち着け・・・


軽く深呼吸をしてからテンポを脳内で刻んで演奏をスタートする。


― よし。テンポ通り。


だが、やはり今日は弓が安定しない。
プルプルしようとする右手を、必死で抑えながら進行していく。

特に高音側の弦から低音側の弦に向けて、弓元で移弦する際にプルプルが発生しそうな兆しが右手に発生する。
それを必死で押さえる。

そのせいで、細やかな弓の制御ができなくなってしまっている。
全体として雑な演奏だ。

それでも流石に一ヶ月みっちり練習しただけの事はあって、不調ではあってもそれなりのクォリティで弾けている。

必死ではあるが落ちない。
何とか最後まで弾き切る。


― うーむ・・・必死だな。


今朝の自主練習のクォリティから考えると、5割減という感じだろうか。


先生 「移弦が こう ガッ! ガッ!って感じになってます。」


自覚はある。
必死になると移弦が非常にデジタルになるのだ。

弓を安定させる為に脳のリソースの大半を使っていた為、「移弦せよ」という命令が右手に送られるタイミングが遅いのだ。


先生 「こんな風に。早くから動き始めるように」


私 「ぁー・・・」


冒頭部の簡単な箇所で弾いてみせる。
最初の4小節くらいは憶えている。左手が難しくないので、右手に意識のほとんどを向けて弾く。
移弦を綺麗に行う事をメインとして、音量と使う弓幅をほんの少しだけ犠牲にする。


先生 「そうそう そういう感じ」


私 「これねー・・・出来る時とできない時があるんですよねー・・・」


要は脳のリソースにゆとりが有るかどうかである。
左手の動きが難しい箇所だと右手が荒くなる。
何らかの身体的事情で、左手が回り切らないとか、右手が伸びきらないとか、プルプルするとかがある場合にも、脳がその対処に追わえるため右手のクォリティが犠牲になる。

その日の調子によって、脳にかかっている負荷が違う。
負荷が軽ければ右手の自由度があがって、移弦も綺麗になる。


先生 「あと、移弦の時に左手の準備が遅いんです。」


こちらは自覚なしだが、そういえば今日は最初に弾いた時に雑音が頻繁に鳴ってしまっていた気がする。

左手で弦を押さえるタイミングが、移弦とほぼ同時になってしまっているようだ。同時だと綺麗に音が出ないし、左手が遅ければ一瞬だけだが開放弦の音がなる。それが雑音としてアチコチで顔を出しているというわけだ。


先生から指定された場所を弾く。
移弦で先回りして左手を置いておく。


先生 「そうそう。その感じ」


すぐに改善できたが、今、いきなり出来るようになったわけではないのだろう。


よくよく考えてみれば、調子が良い時は雑音が少ない。
その時はあまり意識せずとも、雑音を出さないために左手の押さえ方に気が配られているのだろう。意識的にやってみたらできるということは、できる事をやっていなかったという訳だ。
こうして短いフレーズで練習をすると、なんとなくゆとりを持って弾けるので、気を配れる項目が増える。


先生 「ほんで最後の音程ですわ」


私 「ぐ・・・」


臨時記号の嵐で、4の指のシャープを多用するエリア。
ここだけは、自分でも音程が怪しいと思って弾いている。


ここから10分ほど、たっぷりと高いだの低いだの絞られる事となった。


先生 「じゃ、まぁ・・・これはこんなもんで」


― ぇ?そうなん?


自分的にはベストでは無い中で、突然の合格。

課題が出てちょうど一ヶ月。
目的は果たしたという事なのだろう。


よく考えて見れば、復帰後の最初の合格である。


― 次の課題なんだろなぁ・・・


だが、カイザーから新たな課題が出されることは無かった。


― ぇ?なんで?


何か思惑でもあるのだろうか。


    


先生 「ほんじゃ、これやりましょか」


私の疑問をよそに、先生はバッハの楽譜をもう譜面台に置いてスタンバイしている。


― やるかぁ・・・


さて、今回のバッハであるが、不調だった事もあり特筆すべきトピックは生まれなかったので簡単に記録だけしておく。


最初に一度通したが、やはり集中力にかけて何箇所かで事故が発生した。
何とか最後の重音の前まで弾いたが、音楽的な事に気を配る以前に弾くだけで精一杯だった。


アドバイスを受けた内容は概ね下記のようなものだ。


・2からの3のシャープが低い。

・スラーはそろそろ全体を通してプランを決めたほうが良い。

・どこでどれだけ弓を残すのかなど、ちゃんと考えてスラーを決めるべき。

・最後の和音どもは分解してアルペジオ的に弾くべし。

・分解のプランは本番までに考えよう。




今日が発表会本番なら絶望的な演奏になっただろう。

発表会の日がベストなコンディションとは限らない。


実力の底上げをせねばならないと強く思った日であった。
[ 2015/04/13 ] 弦楽器 レッスン | TB(-) | CM(0)

Lesson05-1 ぷるぷる・・・

4月4日。今回は通常レッスンの記録である。


再開後のレッスンも、はや五回目。
楽器を練習しレッスンに通うというサイクルが、日常に溶け込んで来た。
3月一杯はリハビリ期間として様子を見ていたが、どうやら再び習慣化することに成功したらしい。


こういう時、私はもう一歩踏み込むタイプだ。

今月からはレッスンプランを「スーパーどっぷりプラン」に移行する。
端的に言うとレッスン数を増やす。月に5回レッスンのプランにしてトレーニングの密度を上げる事を決めた。


坂本門下において、最も多くレッスンを受けられるプランが、この「スーパーどっぷりプラン」だ。


坂本先生のレッスンは基本的に大人のみを対象としている事もあり、レッスンを非常に柔軟に受けられるようになっている。好きな時間帯に予約を取ってレッスンを受けるというスタイルであり、子供の習い事にありがちな「毎週◯曜日 ◯時から」という固定のレッスンプランがそもそも存在しない。

よって自分の忙しさに応じて、レッスンの数を増減できる。また、受けるレッスンが多くなるとその分割引が効いてお得になる仕組みになっている。レッスンのキャンセルは前日までであれば、キャンセル料もかからないため、スケジュールの融通が効きやすく大人としては非常に通いやすい。

逆に言えば、簡単にやめてしまうことが出来る。
ちょっとモチベーションが落ちてくると、レッスン数をすぐに減らすことができるため、なんぞかんぞと言い訳をつけて通わなくなっていく。


そんな中で唯一、一定期間だけ自分を逃げられなくするプランが「スーパーどっぷりプラン」だ。
3ヶ月分のレッスン料を一括払いし、月5回、破格のレッスン費用でみっちり通うことが出来る。レッスン数が月5回に満たなくても返金もなく、繰越もできない。
よって、その3ヶ月間は「通わなければ損」という心理が働くため、辛かろうが時間がなかろうが逃げずに通うことになる。そして、過去の経験からでは「スーパーどっぷりプラン」の受講者は「本気でやっている奴」と見なされて、レッスンが多少厳しくなる。


今、私は楽器に対してモチベーションが高まっている。

しかし、発表会に向けて佳境に入ってくると、つらい気持ちが出てくるだろう。その時に逃げれなくしておく。

最も危険なのは発表会が終わったタイミングだ。
発表会が終わったタイミングで何となく燃え尽きてしばらく通わなくなるという事がある。それを防止する。
4月~6月までのプランで行くとすると、発表会が終わった段階ではまだ「スーパーどっぷり」中となる。こうしておけば、発表会後に逃げられない。


    


さて、そんなやる気を反映してか、この日は朝から4時間ほど自主練習をして、タップリとウォーミングアップが終わった状態でレッスンに臨んだ。
もらっている課題は、自分で出来る範囲で隅々までみっちりと弾き込んでいる。


先生 「フリマリーとカイザーどっちからやりますか?」


私 「どっちでも良いです。」


どちらもみっちり練習している。
自分の中での「弾き込み度合い」に違いはない。


ニヤリとする先生。


― やべぇ!


私 「ぁ、どっちも完璧っていう意味とちゃいますよ?」


先生 「いやいや。そんなそんな、自分から宣言するなんてねぇ。クスクス」


私 「ちゃいますて(笑)」


フリマリーから見てもらうことになった。


まずはファーストポジションでの運指から。

みっちり練習してきている事もあって、躊躇なく弾き始める。


だが・・・


― あれ?


弓が安定しない。


― あれれれ??


右手が ぷるぷる する。


― おぉい・・・今更 ぷるぷる病かよ・・・


今朝の練習では、移弦の時に弓でしっかり弦を捉える瞬間の弓圧を、意識的に制御できるほど右手の調子が良かった。
しかし、今は単純に弓をまっすぐ弾くだけでもぷるぷるする。


― もしかして、エエトコ見せようと思ってんのか?


変に気負うと身体に無駄な力が入ってぷるぷる病が発症する。

右手にリソースの大半を裂くことになったため、左手が疎かになる。
そもそも、この課題は左手の練習が主眼であるのに、全然気を配れない。


先生 「ふーむ・・・」


― こんなんじゃなかったんだけどなぁ・・・


先生 「その弾き方だと長持ちしませんよ


先生はぷるぷる病はあまり気に留めていないようだ。


私 「長持ち?」


今日は朝から4時間弾いているし、まだ疲れているというわけでもない。
楽器を弾く持久力はそこそこある方ではなかろうか。


先生 「ええ。今は30代だから良いけど、50代とかになると弾けなくなったりします。」


― そっちの長持ちか・・・


私の今の弾き方では選手生命が短くなるという意味である。


先生 「3から4に開く動作が足りないんですよ」


私 「ん?」


先生 「今は、勢いで4を取ってるでしょ?届いてはいるけど」


自覚は無いがそうかもしれない。
特に、今は右手に意識が言っていて、左手は力まかせだった気もする。


先生 「指を伸ばすだけじゃなく、指と指の間がこう開く感じ」


先生の手を見ると、薬指と小指が単に開くだけではなく、その根本の骨がグッと開いている感じだ。

まず、手を開く練習だけをしてからリトライ。


先生 「もっと!」


リトライ。


先生 「もっと!もっと!」


リトライ。


先生 「そう。それくらい」


感覚的には、かなり「ぬぅん」という感じで開いている。



続けてハーフポジション。
弓ぷるぷるが少しマシになったが、まだ安定していない。



先生 「2が高い!3が低い!


やはり、指の間を開いたり閉じたりする精度が、ハーフだとまだまだ甘い。


余裕でお持ち帰り。


フリマリーのホ短調スケール。
しばらくは楽しませてくれそうだ。


続く。
[ 2015/04/09 ] 弦楽器 レッスン | TB(-) | CM(0)

EnsembleLesson 02 無駄足

ものすごくディープだったオケレッスンの翌日、3月29日。
この日はゲーム曲のアンサンブルレッスンが夕方からあった。


最初に言っておく。

今回はただの愚痴だ。


ものすごく楽しかったのではあるが、アンサンブルレッスンとしては全くもって不満足なレッスンであった。
参加者が少なくてアンサンブルが成立しなかったのだ。


    


参加者は私を含めて2名。

しかも、3rdヴァイオリンとヴィオラである。

他は皆、用事や体調不良で参加できなかったらしい。

今回のアンサンブルは、リコーダー×2パート、ヴァイオリン×3パート、ヴィオラ×2パート、チェロ というそこそこ分厚い編成なのに、その中の3rdヴァイオリンと1stヴィオラだけ。成立するハズがない。

さらに、実は3rdヴァイオリンは「最悪なくなっても問題ない」というパートになっている。多忙でレッスンに頻繁に来ることが難しかったり、事情で本番に参加できない可能性が高い人が、時々レッスンだけを楽しみに来るための参加枠である。よって編曲の上でも、先生が工夫して「無くなっても全体の音響に影響が少ない」ようにしてある。

その無くなっても全体に影響しない3rdヴァイオリンと、アンサンブルとかオケの中では一般人には基本あんまり聴こえないヴィオラ。その2つで何を練習すると言うのか。

もっとも、実のところ嫁も体調不良で欠席したので、我が家も偉そうな事は言えないわけであるが・・・。


    


先生 「うーん・・・何しましょう」


さすがの先生も困っている。
そりゃそうだ。


結局、今回のレッスンでやった実のあることは2つだけ。


・この日に新たに配られた楽譜をその場で音を取る練習。

・ピチカートの練習をみっちり。


ピチカートをここまでみっちり教えてもらうことは、これまであまり無かったので、それは非常に良かった。

今回、結構ピチカートを練習していたので、しっかり音を鳴らせるようになっていた。だが、鳴ったら鳴ったでいくらでも課題はあるらしく、「他の弦に共鳴しすぎて鬱陶しい」という状況になっていたので、他の弦を軽く指でミュートしてやるテクニックや、弦をハジく前に指板を指で叩くようにしてやるやり方などをみっちり教えてもらった。


だが、音を取る練習は家でできるし、ピチカートは実質個人指導だ。
アンサンブルレッスンとしては破綻している。


いずれにしても、やることが無いので全体的にゆるゆるとしたムード。
前日の濃厚なオケレッスンとは真反対だ。


    


あまりに空気がゆるゆるだったので、先生が楽譜を印刷したり3rdヴァイオリンの子を指導している間、ヴィオラをウクレレのように構えて、暇つぶしのように指あそび的に小さく弾いていた。


ドッ ミッ ラッ ドッ ミッ ドッ ラッ ミッ ~ ♪


4ビートのベース進行。
何となく古い時代のアメリカ映像とかで耳にする感じのヤツだが、なんという曲のベースなのか知らない。学生時代にギターをチョットだけカジッた時にもコレをよく指あそびで鳴らしていた。


こうやってヴィオラでウクレレっぽく弾く事を、私はビヨレレと呼んでいる。


先生 「ぁ、それをやるならね~」


同様の進行を、バヨレレ で弾き始める。
バヨレレとはもちろん、ヴァイオリンでウクレレっぽく弾く奏法を指している。


乗って来るんかい!!(笑)


どこまでもゆるいレッスンである。
ベース進行で単音だけの私と違って、先生は更に上に装飾がいっぱいついてる。


私 「なにそれ?!すげぇ!!」


さっそくその場でマネをしてみるも、直ぐには出来るはずもない。


さらにレッスンの終盤。


先生 「こんなのもありますよ」


バヨレレで FINAL FANTASYシリーズのバトル終了ファンファーレ。


私 「すげぇぇ!やりてぇ」


その場で弾き方を教えてもらう私。

もはや、何のレッスンなのか解らない。


    


こんなわけで、レッスンの本来の趣旨とはかけ離れた部分で楽しませては貰ったのだが、アンサンブルレッスンとしては正直なところ納得が行かない。

ビヨレレ・バヨレレのテクニックは、つまる所は宴会芸なので、呑んだ時にでも教えてもらえば良い。


レッスン料は一回あたりは別に大した額では無いが、アンサンブルレッスンの為に、貴重な休日の午後ど真ん中に移動時間含めて4時間以上確保し、高速道路料金とガソリン代を使って行っている。
レッスンに間に合わせるように自主練習もしている。

予定を調整し、時間とお金をかけて参加しているのだ。


アンサンブルレッスンの参加要項に、一般参加は「全レッスン出席、発表会本番出演が原則」と明記されている。それにも関わらず、私以外の一般参加者が一人も居ないのは正直、大人の集団として如何なものかと思っている。

もちろん、大人ばかりだからこそ、様々に参加できない事情は発生するだろう。偶然、今日はそれが重なったのだと思うし、私だってこの先、皆勤できる保証は無い。
そもそも自分の嫁からして体調不良でお休みしたわけなので、偉そうな事は言えない立場である。


それでも自戒の念を込めて言いたい。

遊びだとしても、集団で何かやるときに気軽にホイホイ休んだりすると、真っ当にやった人間の行動を無駄足に変える可能が有るということ。だから、原則として休まない事を前提として参加表明すべきであること。

特に少人数の場合は気をつけなければならないと、改めて認識した。


自分だって、過去を振り返れば 「ちょっとしんどい」位の理由で何かを休んだことはある。
おそらく、その時にはこんな思いを誰かにさせていたのだろう。


今回は先生がなるべく実りのある時間になるように努力してくれた。
私もエエ歳なのでソレはソレで楽しんでしまう術も身につけている。
だからとても楽しくはあった。

それでもやっぱりとても残念ではあった。


仕方がない。
偶然の出来事である。
誰が悪いというわけでもない。
趣味の合奏を優先しろという気も毛頭ない。
人生で重要な事は他にたくさんあるのだから。
自分も6月までには一度は「やってしまう」側になる可能性も高い。


だからこそ、複雑な気分になる。
やり場がない感情が沸き起こってしまう。


とりあえず、アンサンブルもオケも可能な限りレッスン皆勤を目指そう。
[ 2015/04/08 ] 弦楽器 アンサンブル | TB(-) | CM(0)

オケLesson01-3 高すぎるハードル

ハイドン交響曲24番を通してみる。


― うぉ・・・流石に皆上手いな


弦楽セクションのみでの演奏だが、初回からそれなりにサマになっている。


第一楽章の本来の編成は、オーボエ×2、ホルン×2、第一バイオリン、第二バイオリン、ヴィオラ、チェロ、バス、ファゴット。流石に全部を用意することはできないので、今回の編成は、リコーダー×2、第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロという形。
管楽器パートはリコーダーで代用し、バスとファゴットはチェロと同じなのでチェロに集約する。
チェロはパートは嫁のチェロの先生に本番のみお願いする予定で、2パートあるリコーダーの内、1パートは坂本先生が吹き、もう1パートは生徒の知り合いから調達する想定だ。

一回目の練習なので流石に今日はチェロは不参加。リコーダーも参戦していない。
よって、今日はヴァイオリンとヴィオラのみでの演奏となっている。


第一ヴァイオリンが2人。第二ヴァイオリンが1人。第二ヴァイオリンはもう一人エントリーされていたらしいのだが、骨折したらしく参加が難しくなったらしい。
ヴィオラは元より私一人だ。

ほとんどの主旋律を担当する管楽器セクションが鳴っていない状態だが、それなりに演奏になっている。


実は、今日参加しているこの4人の中で私が圧倒的に弦楽器歴が短い。私はヴァイオリン歴とブランクを合せても5年に満たないが、残りのメンバーは私の倍は楽器歴が有る。

第二ヴァイオリンの男性は大学生の時に学生オケで初めて、大人になってもヴァイオリンをやっている。お弟子さんであるコンサートミストレスに至っては3歳からヴァイオリンをやっている。もう一人の第一ヴァイオリンの女性はレイトスターターだが10年以上歴が有る。

圧倒的なレベル差があるのだが、ヴィオラパートがヴァイオリンに比べてだいぶ簡単だからこそ、席を並べて演奏する事ができている。


さすがは門下の中でも上位が集っているだけのことはあって、一発目から皆、結構弾けている。もちろん本番に持っていける演奏には程遠いが、不安定な感じがしない。普通に最後まで通せる空気だ。


私個人としては、何箇所かヤバイところがあったが、全体としてはそのまま最後まで通った。


― おぉ・・・すげぇな やっぱ。


    


先生 「うーん・・・モヤモヤするねぇ」


― モヤモヤ?


先生は割りとご不満な様子。


弟子 「もやもや?」


先生 「うん。モヤモヤとしか言いようがない感じ(笑)」


一同 「???」


先生 「じゃあ、聞いてみよう。7小節目から22小節目まで。」


先生が楽器を持って弟子と入れ替わる。


弟子「ぇ?・・・何?」


先生 「振れ


代わりに指揮を振れという意味である。
どうやら「モヤモヤ」の感じを一人ずつ聞いてみろという事なのだろう。


― それは楽しみだ。


だが、当の弟子はまごついている。


そりゃそうだ。
普通の人は指揮を振った経験など無いだろうから、いきなり指揮を振れと言われても困るだろう。


先生 「聞いてもらうのが目的やから最初だけで良いよ。本当は全部振る方が良いけど。」


簡単に指揮の仕方を教える先生。
小学校の時の合唱発表会よろしく、たどたどしく振って何とか演奏をスタートする。


当然、一回目より慣れているので安定感は更に増した気がする。


弟子 「モヤモヤする~!!


― ぇ?判るの?


弾いている側からはあまり判らない。


さらに先生はもう一人の第一ヴァイオリンの女性と入れ替わって、その女性が前で聞いて同じように通す。


女性 「うーん・・・判るような気も・・・??」


― 誰にでもハッキリわかる訳でもないのか。


先生 「繰り返して来ると上手くなって行くので、モヤモヤ感は減っていくんですけどね」


― おぃ。ほな俺が最後っぽいし、一番わからん流れやん。


更に、第二ヴァイオリンの男性に指揮を変わって同様にする。


男性 「んー・・・? モヤモヤ・・・??」


― もう モヤモヤしてないのか?


    


いよいよ自分の番である。

ちなみに、私は合唱でそれなりに指揮者経験があるので、入りの指示くらいならまごつくことは無い。


演奏が始まる。


― おぉ! こいつぁ・・・楽しい。


指揮者の位置に立つのは3年ぶり位だろうか。
この位置ならではのこの感じ。

合唱では頻繁にこの位置に居たが、楽器では初めてである。
1小節ほどで指揮を振ることは止めて、指揮者目線で演奏を聴く事に専念する。


― ぁー・・・なるほど・・・モヤモヤね


私が合唱で指揮をやっていた時に、「ぼんやりしてる」と表現していた状態だ。写真で言うとピンぼけしている感じだろうか。どこを聴いて欲しいのかが判らない演奏。


これは練習の一回目で起こりやすい。
さらに言えば、結成して直ぐの合唱団やメンバーだと、初めての練習ではほぼ確実にこうなる。

集団としての「どう演奏するか」というのが全くないのだ。お互いを聞いていないか、聞いていてもそれを合わせていくという感じが出ていない。


合唱で言うとテクニック的には、縦が揃ってないとか、子音の出し方が全員違うとか、ブレスタイミングとか、音を伸ばす感じとかが全然合ってないというそいう感じになる。そして、フレーズ感がない。長いスパンでの大味の音量変化以外には、部分部分では音量の変化がほとんどない。合唱だと言葉がついてくるので歌い込んでくるとフレーズ感が自然に出やすいのだが、vocalise等で音の動きが言語的な意味合いを持たない場合には起こりやすい。
そもそも歌詞を持たない楽器だと尚更、意識的に何かをしないと起こりやすいのは道理だ。

一人ひとりが全部の音を「同じ」価値で何となく弾いている。
それでいて、「価値」感が一人ひとり全員違うので 全体として 「モヤっ」とした感じで聴こえるのだ。


― なるほど・・・そういうとこは同じなんやな


たったの16小節程だが、よく判った。


私 「なるほど・・・モヤモヤね」


頷きながら自分の席に帰る。


先生から「モヤモヤ」の意味が説明されたが、大体は私が感じた事と合っていた。結局のところは「皆でひとつの音楽を作っている」感じが全然無いという話だ。


    


問題はここからである。

合唱だとここから「指揮者として」どうするのかという方法はいくつも知っている。

だが、楽器だとどうするのだろうか。


曰く・・・


・まず、今はどこに集めるかというのが無い。持つべし。

・でも聞いて合せてると遅い。

・合わせるのではなく、「合うところ」に全員が自然と向かうべし。

・こういう音形だと「このへんで合う」というのが大体決まってる

・その「合うところ」は 「指揮者」毎に欲しい感じが違ったりする。

・作曲家とか時代によっても違ったりする。

・オケだったら団として「こっち」ってのがあったりする。

・その内、指揮者によって「こいつだったらこのへんだな」ってのがわかってくる

・だからといって100%それを迎合すれば良い訳でもない。

・許される幅の中で自分のやりたい事を放り込んで行く事も必要。




先生 「今回は私が指揮するので、どういうのが良いか、大体分かるでしょう?」


― 分かる気もするけど、その通り弾けないかもな・・・


ここから、細部の「すり合わせ」に入っていった。
テンポを落として音の入り方、音の伸ばす長さや、音色にまで細かく合わせていく。


人数が少ないので個人への指摘も織り交ぜながら、細かく作りこんでいく。

ヴィオラはヴァイオリンに比べて弾いている音符の数がずっと少ないので指摘も少なかったが、全体への指摘も含めて色々なアドバイスを受けた。


・早くて弾きにくいところは、とにかくゆっくりで練習する。雑にしてはならない。

・遅いテンポで練習する場合、音を短くしてしまわないこと。

・特にスピッカートとかで短くなりやすいので、走る原因になる。

・しっかり横に弓を走らせて弾く。最初から弓を短く使わない。

・下降音階で早くなりがち。気をつけて。

・17小節目、8分音符は弓元でしっかり。




先生 「今回は細かくやりましたけど、実際にはこんなことやってられないですよね」


確かに、こんなペースでは6月までに4楽章までたどり付かない。


先生 「今後はやらないので、自分たちで合せられるようにしましょう」


一同 「・・・」


先生 「そういうことをやらない人や、やらないオケもいっぱいありますが・・・」


先生 「我々は意識高い系なので」



― えぇぇ・・・なんだそれ(笑)



結局のところ、曲をよく知って、作曲家とか時代背景と先生の好みを加味して、それぞれが「大体このへんに合わせよう」を持って、それが最初から大体合うようになりなさいよ・・・という超絶レベルの高い話なのではなかろうか・・・。


目指すべき目標が高すぎはしないだろうか。


― まぁ・・・使える時間との相談だなぁ・・・



オケLesson01 了
[ 2015/04/07 ] 弦楽器 アンサンブル | TB(-) | CM(0)









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